暗示と催眠の迷宮(ラビリンス)

2015.01.02

出版社:宝島社 宝島文庫
著者:越後屋(作者ブログ

 【あらすじ】
 とある高級住宅地から夫人が主人を包丁で突き刺したという通報が警察に入ります。所轄署から現場検証の部隊が送られ、その指揮を執ったベテランの阿木刑事と、新米の中山刑事は夫を刺した夫人・雨宮杏子と面談するのですが、彼女と何とか一命を取り留めた主人・雨宮雅和の証言に食い違いが起きている事に気付きます。そして、雨宮雅和から杏子が不眠症治療のためここ数年、滝沢という男の催眠療法を受けていた事を知った二人の刑事は、阿木の甥で催眠療法を使い人の心をいやす医師・鴻上正樹に催眠で人を殺せるのか尋ねるのでした。

 【操りのポイント】
 この作品のポイントは催眠で人を殺める事が出来るのかということと、滝沢が催眠を使ってどのように杏子に犯罪を至らしめたのかという点です。
 作中では鴻上が催眠療法により杏子に逆行催眠をかけ、当時の記憶を呼び起させたり、滝沢が他の女性に後戻りさせないようなプレッシャーをかけ続ける事により彼の言葉を受け入れさせたりします。また、滝沢が杏子に催眠治療と称して暗示で最高の快楽を与え続けることで杏子が彼の思うがままに動いてしまうシーン等があります。

 1作品すべて催眠ネタ。催眠術師対催眠術師の秘義を尽くした勝負という感じがあり、面白いです。催眠も魔法とかではなく、カウントをもちいて誘導したり、言葉攻めとかで誘導したりとなかなかいい感じです。

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