桃の魔術師

2015.08.02

原作者:原田重光
漫画:荒木宰
レーベル:講談社ライバルKCコミックス(全3巻)

 【あらすじ】
 ある古書店で「桃魔術」という性に関する魔術本を見つけた風紀委員の四堂清志(しどう きよし)(14歳)は偶然本屋に涼みに来た幼なじみの本条美也(ほんじょう みや)に出会い、彼女から「何エロ本読んでるの」と突っ込まれます。むかっとした清志は思わず美也のある部分をみて「まな板」と言ってしまい喧嘩が始まりそうになります。すると本の中から「争いはやめてください」との囁き声が聞こえ、本から手が美也の胸に伸び彼女の胸のサイズを測定します。驚く清志の前に小さい女性の姿をした性霊・エロスが現れ(彼女の姿は清志にしか見えない)、彼に人の色恋を支配し、性を司る桃魔術の存在を伝えます。そしてエロスはまた、桃魔術は清き心の持ち主が世のため人のために使ってこそ真の力を発揮することを清志に伝えます。一見まじめそうに見える清志ですが、実はかなりのむっつりスケベで……。

 【操りのポイント】
 魔術による操り。清志が真面目な顔をして人のためになることをしようとするふりをしながら「女の子の裸って見れるのかな」などと突然つぶやいてエロスを困惑させつつも口八丁手八丁で魔術を使って女のHなシーンに出会うというのが話のパターンです。
 で、操りネタがあった話とその話に登場した魔術を書いていきます。

 1巻
 第3話「サルトゥニアの悪戯」
 風呂場の床にある特殊な紋章を描くと、そこから特殊な湯気がたち、それを浴びてしまった人はとてもリラックスし、たとえ人前でも服を脱いで温泉に入らずにはいられなくなるというもの。作中ではいつも過激な姿で授業を行う吉月留美先生を教育委員会の視察者の目から遠ざけるために清志が学園内の人目がつかない教室に疑似温泉を作り魔術を発動させて留美先生を呼び出します。何もしらず教室に入ってきた留美先生はなぜ温泉があるのと驚きますが、湯気を浴びた瞬間、とろんとした表情で全裸になり、温泉に入ってリラックスした表情で胸をマッサージし始めます。さらに清志は美也をはじめ何人かの女生徒に果たし状を送り付け温泉のある教室に呼びつけます。美也たちも魔術にとらわれ裸になり、温泉に入ってしまいます。そして先に入った留美先生たちと触りっこをするのでした。

 作品中一番好きな魔術がこれ。先生のとろんとした表情がいいです。某作品でも思ったのですが、私は多分幸せな表情で裸になるネタが好きなような気がします。あと魔術がとけたあとの美也たちの正気に戻るシーンもいいです。

 第4話「カノッサの恥辱」
 女妖精たちを呼び出し、対象となる人に恥ずかしい悪戯を起こさせるというもの。作中では、さんざん人におごらせて次々と男を捨てている相田こころたち3人の女生徒たちのターゲットとなった清志が、カラオケボックスで彼女たちにお仕置きするためにこの魔術を使い、こころたち3人はなぜか突然尿意を感じ、おもらししそうになるシーンがあります。

 第5話「運命の桃の糸」
 クラスで海水浴に来た清志たち。女性たちに厳しい言葉をかける清志に対し、エロスは桃魔術には「愛」が重要なのにと嘆きます。そこでエロスは清志と美也に運命の桃の糸を結びつけます。この糸を結ばれたカップルには次々とHなイベントが生じるのでした。

 第6話「クピードーの尋問」
 紙に紋章を描き、その中に対象となる相手の名前、生年月日と血液型を書いて相手の前で呪文を唱えると恋神クピードーが現れ、対象相手の耳元でささやきだします。そのささやきを聞いた人は体中が熱くなりひみつにしていた大好きな相手のことを話さずにはいられなくなります。
 野球部のエースでクラスメートの橋本マコトから同級生の桜井愛美のことが気になっているけど、彼女に好きな奴がいるのかなと相談を受けた清志は愛美の情報を手に入れ彼女の前でクピード―を呼び出します。クピード―の言葉攻めに近い彼の囁きに愛美
はとても気持ちよさせような表情で大好きな人の名前を言うのでした。

 2巻
 第8話「大人の先触れ」
 この話では2つの魔術が出てきますが、そのうち「エリスの調停」と呼ばれる魔術が操りもの。魔術を唱えるとクピードーが現れ、耳元でささやかれることでどんな争いをしていた人間でも仲よくなってしまうというもの。
 作中では、清志の近くに住む小学生の加奈がエロスの存在に気づき、無理を言って大人の姿になる「大人の先触れ」の魔術をかけてもらいます。大人の姿になった加奈は清志に近づきますが、そこに美也が現れ一触即発になります。そこでエロスが魔術「エリスの調停」を使い、2人を仲よくさせようとするのでした。

 第9話「愛憎の徒椿(モジュレーション)」
 特殊なお香で、このお香を嗅いだ人は相手に対する嫌悪感が好意にかわってしまうというもの。
 理科室にて科学部の部長から部員になってくれないかと頼まれた清志は断ろうします。そんな清志に対し部員たちは数々の発明品を見せますが、あまりその成果は出てない様子。そして部長はとっておきとして研究中の惚れ薬を見せます。さすがに清志も「きもいなあ」とあきれてしまいます。そんな科学部に対し、隣にある家庭科部の女生徒たちがやってきて、男を嫌悪する睦月新理事長の手により科学部は廃部となると聞いたので譲ってほしいといってきます。さすがに横暴だなあと感じた清志はエロスに何か魔術はないかと尋ね、エロスは「愛憎の徒椿(モジュレーション)」のことを伝えます。なんだかんだあり、「愛憎の徒椿(モジュレーション)」のお香を嗅いだ家庭科部の女生徒たちは突然科学部の生徒たちのことに興味を持ち出すのでした。

 第11話「悦楽のギニョール」
 人形に対象の髪の毛を入れ触ると、その感覚が相手にも伝わるというもの。
 作中では理事長が泣き虫の転入生・藤田あいみについて彼女を泣かせたら退学という無茶な条件を清志にぶつけ、どうにか彼女を泣かせないようにするため(と理事長に復讐するため)に魔術を使います。

 第3巻
 第16話「本能の紫」
 特殊な口紅を塗った女性はその人の中に秘めたヘンタイに目覚めるというもの。
 アイルランドからやってきた留学生。彼女は他の男性とは違う清志に一目ぼれ。ストーカーまがいの行為をしつつも彼に付きまといます。しかし、彼女は清志になんだかんだとつきまとう美也に対し、彼女を何とかしないといけないと動きます。実は彼女も桃魔術の持ち主でした(正確には腐桃魔術ですが)。
 で、美也はある日の朝、下駄箱に口紅を見つけ、もしかして清志からとわくわくしながらお手洗いで口紅をつけてみます。すると突然目の前がくらくらします。そして清志とエロスは登校するのですが、そこに美也が現れうっとりとした表情で口紅のお礼をあげるといってスカートをめくりだします。そして美也は口紅に導かれるがまま、恍惚の表情で清志の体操着のにおいをかいだりと変態行為を続けるのでした。

 少年誌なので限界はありますが、裸までは出てきます。上に書いていない話でも透視して女の子の裸を見る(1話)、清志以外には見えない特殊な手を使いスカート捲りをする(2話)、その人の恥ずかしい過去を見てしまう(7話)、椅子とか籠とかに魂を乗り移らせて女生徒の身体測定を覗く(10話)、女体化する(12話)、体育祭中、女生徒の履くホットパンツをブルマーに変えさせる(13話)、告白するまでは誰も入ってこれない特殊な空間を作る(14話)、巨乳化させる(15話)、清志に次々とラッキースケベが起きる(17話)、桃源郷に入り込んでしまう(18,19話)、服を剥ぎ取りその人の煩悩をすべて解消させる最高の絶頂を与えるブレスを吐く(19話)などがあり、操りになるかもしれません。お気楽な話で好きでしたが、3巻のあとがきを見る限り打ち切りっぽいです。操り的には良作だと思います。
スポンサーサイト

Comment

コメントの投稿

:

:

:

:

:

管理者にだけ表示を許可する